クローン病の検査の話#7~ダブルバルーン小腸内視鏡という響きがかっこいい。仕組みと検査の流れ。~
3月26日月曜日21時
今度は小腸の内視鏡をするということで、また下剤を飲みます。
これで夜中の下痢が増えてしまう…。
そうです。結局夜間の下痢が心配であまり眠れませんでした。
3月27日火曜日
4.ダブルバルーン小腸内視鏡
ダブルバルーン小腸内視鏡は、カメラを入れ、小腸に病変がないかを調べる検査です。ダブルバルーンについて説明します。
なんだか言葉の響きがカッコいいですね。
何がダブルでバルーンなのでしょうか?
小腸は、約6mもあります。そんな長いものがお腹の中に収められています。そのため、ふにゃふにゃして安定していません。普通の内視鏡のカメラでは小腸内を観察することは難しいのです。
そこで登場するのがダブルバルーン内視鏡です。
小腸が書けなかった…。イメージで補正してください。
まず、ダブルバルーンの一つ目のバルーンを大腸に通します。大腸に通すことによって小腸を固定します。
次に、2つ目のバルーンで、ズボンの腰ひもを通すかのように、よいしょよいしょとさせて小腸内にカメラを進ませます。
これで、小腸内の病変を観察することが出来ます。これがダブルバルーン内視鏡の仕組みです。
私は、なんとか下剤を飲みきり、大腸内を空っぽにしました。
ベッド上に寝かされ、消化器機能抑制剤であるブスコパンを打たれ、鎮静剤も打たれ寝ました。鎮静剤のとき静脈注射ではなく、点滴の管を腕に通してあったので、そこから薬剤を投与されるというかたちでした。
今回で個人的な下剤の飲み方のコツをつかんだのであとで書きたいと思います。
ドヤァ。
結果、クローン病によくある病変部位である回盲部(盲腸と小腸の間)とそこから少し進んだ小腸内にも炎症が診られました。
つまり私はクローン病の小腸・大腸型でした。
クローン病は、ひとによって炎症が起こる部位が様々です。大腸のみ、小腸のみ、もしくは小腸と大腸どちらとも炎症が起こることもあります。
割合としては、小腸型(27%)、小腸大腸型(38%)、大腸型(22%)、不明(13%)みたいです。まあこまかい数字はサイトや本で変わると思います。だいたいです。
先生は、検査のとき小腸の隅から隅までまで見ずに、回盲部とちょっとだけ小腸内を進めたところで終わらせたみたいです。私が小腸大腸型だということが分かれば十分だったのだと思います。
あら、それでいいのね。
目的を達成すれば十分だから、不必要に患者の負担をかけさせないのだと感じました。