くるみの楽しいクローン日記

看護学生がクローン病になった話と日々のあれこれ

クローン病と検査の話#1~胃カメラと看護技術の本〜

3月19日月曜日午前中

この日、クローン病と診断されました。

確定診断をするために、検査を受けることになりました。

今まで看護の勉強で習ったことを体験できるのかと少しワクワクしていました。

検査は侵襲の低いものから順に行われます。

  1. 腹部エコー(超音波)

 エコーとは、腹部にプローブという探触子をあてて行う検査です。プローブから  発信された超音波が反射し、こだま(エコー)のようにプローブに戻ってきます。その反射された時間や距離と位置を確定し、診る臓器の断面像を表示することが出来ます。

胃カメラ内視鏡検査がある場合は、エコーを先に行います。胃や小腸内にバリウムやガスがあると十分に診ることが出来なくなるためです。また、エコーは空腹時に行います。

 エコーを行う部屋は思ってたより薄暗かったです。エコーの時につけるジェルが生暖かくて少し微妙な気持ちでした。まあ冷たいよりましだとは思いますが。

   結果、大腸の横行結腸と下行結腸に肥厚壁が診られました。要は大腸がぶ厚かったとうことです。しかしこの時点では、実際に炎症や潰瘍があるかどうか確実ではありません。

 

 2.胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)

 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は、経口もしくは経鼻的に内視鏡(カメラ)を挿入して、食道、胃、十二指腸までの検査を行います。検査しやすいように胃の蠕動運動を抑えるために、ブスコパンを注射して投与します。

 感想としては、まず肩にされた筋肉注射が痛かったですね。

胃カメラは私の場合は鼻から入れられました。鼻の穴から麻酔を入れられ、ゼリー状の経口表面麻酔剤(多分キシロカインビスカス)を口に含み局所麻酔(美味しくない)を行いました。麻酔が効いてきたところで、入れる内視鏡が痛いこと何の。さらに喉から食道に通るところでものすごくうえってしました。

   そこから私は麻酔で眠らされました。

何故最初から眠らせてくれなかったのでしょうか。とても疑問です。

わたしがあまりにも苦しそうにしていたのか、後に胃カメラをした医師に謝られました。このうえってしたのが数日残りました。

 胃カメラをする前に、私はある授業を思い出していました。

あれだ。

   2年生の看護技術各論Ⅱの授業で読んだ本

*1胃カメラと看護について書かれてあったのです。あの本には、具体例として看護師は患者さんに、胃カメラを飲み込む練習をしたり、前日に前掛けを用意したりなど、付きっきりのケアを行っていたことが記されていました。

当時は、そんな大げさなと思っていました。でも実際体験すると、あれぐらいの細やかなケアはあっても良いのではないかと思いました。

私自身そうでしたが、何されるのが分からないと患者は不安になりますからね。

 
 

 

*1:小腸バリウム松本典子著『看護の約束~命を守り暮らしを支える』(2011)ライフサポート社