くるみの楽しいクローン日記

看護学生がクローン病になった話と日々のあれこれ

クローン病と検査の話#2〜小腸バリウムと命を削る医療者〜

3月19日午後

3.小腸バリウム(小腸のX線検査)
 消化管を透視させて病変がないかを診るために行う検査のことです。バリウムは水に溶けず、消化管で吸収されないため造影剤として用いられます。
 バリウムを飲んでどうだったかはあまり記憶がありません。多分そこまで辛くなかったのだと思います。

   台の上にうつ伏せ(腹臥位)や横になって(右下側臥位)検査をしました。検査技師の指示に従ってコロコロ寝返りを打つような感じでした。
   あまりバリウムが小腸をうまく進んでくれなかったので、本来なら3時間で終わるところを4時間以上かかっていました。わたしも検査を沢山してもう疲れて途中寝ていました。検査技師さんに時折起こされました。フライ返しの分厚い版みたいなもので中を部分ごとに押さえられて写真を撮られました。

 検査の結果、どうやら小腸に狭窄(管が狭くことなる)らしきものが診られたようでした。恐らくクローン病による炎症で小腸の腸管壁が狭まっているのだろうと言われました。

   この検査技師さんは私の検査をするためにお昼抜きになったそうです。「僕もお腹すいてるから君も頑張ろう」みたいなことを言ってました。

    私の姉は、今看護師をしています。姉の話によると、外科医は手術中、中々トイレに行けないため尿管結石になりやすいそうです。それに食生活気をつけましょうと言っておきながら、時間がなくてコンビニ飯になってしまうそうです。

患者は病気や自らの不節制で命を削ってしまうけれど、医療者も患者のために命を削っているのだと思います。