くるみの楽しいクローン日記

看護学生がクローン病になった話と日々のあれこれ

クローン病の入院生活#22~看護学生が自分の痛みの側面を分析してみた。中編 スピリチュアルペインと精神的な痛みの違い~

4月3日火曜日

今回は、看護学生が自分の痛みの側面を分析してみた。の中編となります。

前編を読むことをお勧めします。

クローン病の入院生活#21~看護学生が自分の痛みの側面を分析してみた。前編~ - くるみの楽しいクローン日

前編では、人間には様々な側面があり、痛みも様々です。

身体的な痛み・精神的な痛み・社会的な痛み・霊的な痛み(魂の痛み)があります。

辛いと感じるものはその人にとっての何だかの痛みである、ということです。

その中の、魂の痛みである、スピリチュアルペインについて説明します。

霊的な痛みのことを英語でスピリチュアルペインと言います。

そのまんまですね。

スピリチュアルペインとは、人生の意味や死生観での悩みがあります。

精神的な痛みとは、心の痛みで、不安や恐怖、怒り、うつなどがあります。

精神的・身体的・社会的な痛みは外部環境を変えることや治療など外からの助けを得ることで対処することができます。

しかし、スピリチュアルペインは、自分の内部でしか解決できません。

精神的な痛みより、心の深いところにある痛みです。

例えば、「自分は何で病気になってしまったんだろう。」

「何でこうなってしまったんだろう。」

「こんな病気になって死んでしまうなんて、わたしが生きてきた意味って何だったんだろう。」

終末期を迎える患者さんは、このような霊的な、魂の痛みを感じます。

この痛みを取り除くことはかなり難しいと思います。

患者さんに「なんで病気になったんだろう。」と質問されたとして、どのように応えるべきか。

本人の価値観にかかわるものですから、とても軽々と答えて良いものではありません。

私は終末期ではなかったけれど、この痛みがありました。

この自分が感じた思いををスピリチュアルペインと言っていいのか分かりませんが、記していこうと思います。

後編に続く。