くるみの楽しいクローン日記

看護学生がクローン病になった話と日々のあれこれ

クローン病とステロイド#5~副作用による免疫力低下で口腔内にカビが生えた話~

舌の異変に気付く

私は入院当時、絶賛絶食中でした。

しかしながらも、歯磨きは毎日欠かさず行っていました。

何も食べてなくても口腔内に菌が繁殖するからです。

この点においては、自分は看護学生だからと意識高めでした。

ある日、舌がなんだかおかしいのです。

白い毛が生えてる…?

普通の苔であるならば、舌磨きをすればすぐに落ちます。しかし、なかなか落ちません。

何だこれ?

 

毛苔だった

早速調べてみました。”舌 毛が生えてる”””で検索。

舌苔でした。

舌苔とは、何だかの理由で免疫力が低下し、舌に真菌に感染してしまっている状態のことです。黒いものが多いですが、私の場合は白かったです。

16時過ぎ、回診に来た先生に、舌を見せながら言いました。

「舌に舌苔が出来てるんですけど…」

「ああ、舌にね。まあこれはカビだよねね。」

う…うん。カビだよね。いや分かったてたけど、ダイレクトに言うねえ。

「後々出す予定だったけど、気になるなら舌の薬出しとくね。」

 

ハリゼンシロップ

次の日、看護師さんに薬をもらいました。

ハリゼンシロップです。カビに作用する抗生物質製剤です。

瓶に入った薬でした。フタとピペットが合体されています。

色はくすんだオレンジ色。

「これあんまり美味しくないらいしよ。舌にピペットで薬を舌に満遍なくつけてね。水に溶かしてうがいするのもいいよ。」

そうなんだ…。

舌にたらしてみると遠くで苺シロップの味がする気がする。

私はどんなご飯でも大抵おいしく食べることが出来る。

美味しく食べれるストライクゾーンが広いおかげか、おいしいとはいかないけれど苦痛とまではいかずにに薬を付け続けることが出来ました。

 

退院後

退院してステロイドの量が減り、いのまにか毛苔は消えました。

人ってカビが生えるんだなとひしひしと感じた出来事でした。