くるみの楽しいクローン日記

看護学生がクローン病になった話と日々のあれこれ

クローン病になった話#9~ウイルス感染ならよかったのに~

 3月9日金曜日

 またI総合病院に行きました。血液検査の結果、私は膠原病ではありませんでした。

医師①に「血液検査の数値を見るとウイルス感染だと思います。恐らくエンテロウイルスかコクサッキーウイルスによるものかもしれません。先週処方したロキソニン(抗炎症薬)が効いて炎症が少し治まっています。なので痛くなったときにロキソニンは飲むようにしてください。」と言われました。

良かった膠原病じゃなかった!ウイルスなら対処療法(根本的な原因を突き詰めて、治療せず自然治癒力を高めて治療する方法)で休養すれば治ると思いホッとしました。

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 CRPが17.22ですね。これは高すぎますね。これが私の中で一番高かった数値です。数値は症状に現れますから、あの時が一番体調悪かったですね。

エンテロウイルスとは、腸管ウイルスと呼ばれ、腸管で増殖するウイルスの総称です。コクサッキーウイルスはこれに属しています。エンテロウイルスに感染するとヘルパンギーナ手足口病を引き起こします。子どもがよくなる夏風邪になるって、今3月なんだけど。どんだけ免疫力弱まってるの?えー、と思っていました。

 診察が終わった後、膠原病ではないことをYouth Rushのリーダーに伝えました。炎症の数値が下がってきているし、ただのウイルス感染だからこのままいけば大丈夫だと伝えたところ、途中からでもいいなら参加するかと聞かれました。私は行きたかったのですが、親に反対されて行きませんでした。

今思うとツッコミどころ満載なんですよね。炎症の数値が下がったといっても、まだ6ですからね。余裕で基準値超えてます。ぶっちゃけ入院しておかしくないレベルなはずなんですよね。しぶとすぎてもうビックリです。

 処方箋としてもらった薬はこちらです。

  • 鉄剤:フェルムカプセル100mg
  • 消化器官薬:ドンペリドン錠10mg「タイヨー」
  • 消化性潰瘍治療薬:レバミピド錠100mg「オーツカ」
  • 整腸剤:ミヤBM
  • 抗炎症薬:ロキソプロフェン錠60mg

 

 家にいる間私は寝たきりのような生活をしていたので、看病は母がしていました。夜になると熱が上がるため、お風呂に入らず、拭きあげのみの全身清拭(体を拭くこと)をしてもらっていました。

 まだ自分の病気がはっきりしていなかったので、資料になるからと食事の記録や関節の痛みの記録を数値化して記録していました。でも、わたしは痛みを数値化して記録されるのがとても嫌でした。痛みは昨日の比較くらいしかできないし、だだえさえ苦しいのに数値で母が私の痛みを理解した気になっている気がしていてとても嫌でした。

当時はごめんお母さん。

 抗炎症薬を飲んでいたため、食後の腹痛、下痢、関節炎や口内炎の痛みは少し治まりました。ご飯も少しづつ固いものが食べられるようになりました。これを家族は病気が治ったのだっと思っていたので安心していました。けれど、ただ薬のおかげで炎症が治まっているだけで根本的には治ったわけではないと心の中で思っていました。