くるみの楽しいクローン日記

看護学生がクローン病になった話と日々のあれこれ

クローン病になった話#6~テスト期間終了と血液検査~

2月27日火曜日

下痢は1日3回に治まりましたが、下痢は止まりませんでした。

またK病院に行って点滴をしてもらいました。点滴をしながら、わたしは明日のテスト勉強をしていました。それを見ていた看護師さんに「今、体調が悪くて成績が悪くても大丈夫。国試はなんとかなるから。テスト前で大変だろうけど頑張ってね。」と言われました。この言葉がとても嬉しかったことを覚えています。

医師②に下痢が何日も続いているため、これはおかしいということで血液検査をしてもらいました。処方箋には依然と同様の薬に加え、下痢止めのロペラミドカプセル1mgを貰いました。

このころは、まともなご飯を食べていませんでした。

 朝:豆乳青汁とヴィダーインゼリー

 昼:お粥

 夕:スープかヴィダーインゼリー

だいたいこんな感じでした。飲み物は大抵O-S1でした。いやあひどいですね。

 

2月28日水曜日

 早朝Youth Rushのリーダーに体調がとても悪いことを伝えました。

私は春休みにユースラッシュに参加することを決めていましたが、体調が悪すぎるため参加することを断念しました。自分の体調のことでユースラッシュに参加できなくなるなんて想像もしていませんでした。好きなことなのに、行けなくなってしまったことがとても悲しくて泣いていました。

 金曜日からの熱はいくら寝ても下がらず、体温が37.6℃の中でテストを受けることにしました。科目が成人看護学の急性期だったからです。この科目は後期の中で1番範囲が広くて大変なテストなので、今日休んで再試を受けるほうが厳しくなると判断したからです。

テスト開始直前、ケータイに電話がかかってきました。K病院からでした。血液検査の結果、炎症の数値が基準値を超えていたため、病院に来て欲しいとのことでした。

わたしはどれぐらい炎症があるのだろうと思いながらテストを受けました。

 3回目のK病院の通院です。

血液検査の結果、炎症の数値CRPが9.26でした。基準値は0.30です。これは、健康な人の何倍も体に炎症が出ていることになります。調べてみるとCRPが10ほどであれば重篤感染症である敗血症や自己免疫疾患の関節リウマチなどの病気の可能性があると書かれていいました。その他の数値も基準値を下回っている者がたくさんありました。栄養状態を示すアルブミンや総蛋白、貧血かどうかを示すヘモグロビンなどがありました。

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つまり、私の体は炎症が激しく、低栄養状態で、貧血になっていたのです。

K病院の医者③は、「血液検査の結果、この数値が出ています。牛丼を食べて下痢が2週間続いているのはおかしいですし、どんな病気なのかわかりません。もしかすれば万が一難しい病気を持っているかもしれません。大腸内視鏡をしてもいいけれど、体への負担が大きいし、病気が見つからないかもしれません。だから今日はゆっくり休んでください。」と言わました。

医者に言われたことが診断名でも、処方箋でもなくゆっくり休んでくださいだと⁉

そんなの医者じゃなくても誰にでも言える。口内炎や関節炎も訴えたのに診てくれなかったし、この病院3回も行ったのにちっとも元気にならないじゃないか‼‼‼‼ 怒りと呆れが混ざったようなそんな気持ちでした。

ええ、その”万が一”だったんですよ先生。

この病院もう2度と行きたくないと思いましたね。でも4年生になったら学校に近い消化器内科あそこしかないから、あそこに通院しなきゃいけないのかと考えると苦痛です。

 夜になってわたしの血液検査の結果を同級生に見せました。基準値外の項目が多く、炎症の数値であるCRPが高いことから絶対何かやばい病気に違いないと言われました。

ええ、その通りです。クローン病の症状がばっちり出ております。

普段、実習などで患者さんの血液検査結の結果は見るけれど自分のは見る機会がないため、少し羨ましいと言われました。確かに勉強にはなっています。これまで、数字に対してピンとこなかったけれど、基準値によって症状や体調が変わるので理解が深まりました。

 ようやくテストが全て終わりました。熱も微熱が下がらないままの状態が続き、疲れて夜は寝てしまうため、お風呂に4日間は入れていませんでした。さらに倦怠感が強いため空き時間はほとんど寝ていました。そのためほとんどテスト勉強をしておらず、30分以上勉強した科目はありませんでした。成績はもう何でもいいから、再試だけはないように気力でテストを受けていました。見事、再試はありませんでした。こんなに再試が無くて喜んだことはありません。

今同じ大学で2年生をしているみなさん。こんな状態でも授業聞いていれば単位を落とすことはありません。安心してください。

 しかし、テストが終わっても卒業式などのプログラムは残っていました。わたしの体調を案じてくれた先生方からの許可をいただき、次の日に帰ることにしました。